もともとは父親が医師だったことに影響を受けています。小さい頃からお医者さんが周りにいる環境だったため、医療業界は身近な世界でした。私自身は音楽の世界に幼少期から関わっており、音楽家になるとずっと思って育ったのですが、作曲を習い始めた頃にその先生の影響で音楽療法の世界を知りました。
将来進む道の選択肢として医師も考えるようになった時期でもあり、父親からインフォームドコンセントや終末期患者の治療は精神的なものからあらゆる選択肢が必要なのではないかという話を聞くようになりました。なのではじめは精神科医師になり音楽療法を極めたいと思い医学部進学を決めました。
しかし医学部に進学し勉強するにつれ、人体の内部にアプローチして実際に病巣にアプローチできる内科や外科に興味を持つようになりました。実際に医師になり、2人の子供を育てながら共に成長してきた事が、医師としても一人の人間としてもとても大切な経験です。
患者さん一人一人の精神性に寄り添うことをモットーに、医師という職業に向き合っています。

本当は消化器外科になりたいと思っていましたが、ワークライフバランスの調整が難しく、断念しました。そんなときに内視鏡検査の診断の奥深さから内視鏡検査と内科領域の診断学を極める道について強い関心を持つようになりました。
特に『癌を早期でみつける』ことに関しては患者様に大きく喜んでいただけて、嬉しさややりがいを感じる瞬間が多いです。また消化器領域、内視鏡領域における診断や治療の技術も成長してきており、救える人が増えてきていることも感じています。すごくやりがいを感じる領域ですね。

内視鏡検査を行う際には患者様への『挨拶』『説明』『無痛』を大切にしています。
『挨拶』：患者様と信頼関係や安心を築くための重要な要素です。信頼関係があってこそより良い医療に繋がると信じています。
『説明』：：異常があってもなくても、患者様への説明を大切にしています。薬から生活指導まで丁寧にすることで患者様に安心を提供したいです。
『無痛』：痛みや苦しみを伴う内視鏡検査は『もう一度受けたい』という気持ちを失くし、癌の早期発見の機会を失ってしまいます。無痛で行い、『もう一度受けたい』という気持ちを持ってもらえるように検査に臨んでいます。

『しっかりと話を聞く』ということを大切にしています。特に初めて関わる患者様との第一印象が安心できるものにして、患者様との関係性が構築できるかどうかを最も大切にしていますね。自分で対応が難しい診療の場合にはしっかりと紹介状を作って患者様の病気の治療が完結するよう心がけてもいます。そのためにも近隣の医療機関の方々との関係性は厚いものにしていきたいと思っています。

今までのあつぎ内視鏡・内科クリニックの歴史を理解・尊重しながら、そしてクリニックや患者様のご協力をいただきながら誠実に頑張っていきたいと思います。今のところはまだ『こんなクリニックを作りたい！』というイメージを持っていませんが、内視鏡検査が沢山できるこの環境に感謝をして、少しでも多くの患者様の幸せに寄り添っていきたいです。1件でも多く内視鏡検査を増やしていき、癌の早期発見に努めていきます。また女性医師として、自分の健康ケアが後回しになりがちな女性の健康を少しでも守りたい、男性女性関わらず専門以外でもどこに相談したら良いかなど道先案内できるよう努めたい意気込んでおります。最初は至らない点もあるかもしれませんが温かく見守っていただけますと幸いです。

最近は車を運転する事が趣味です。通勤でもたまには少し違う道を通って帰ってみたりすると違った景色が見れたりして、そこに住む人々の生活を想像したりするのが好きです。割と遠くまで一人で運転して行きますが、例えば四国の祖父母の家や広島の実家への帰省は基本は車です。 幼少期から習ってきたピアノは一番の趣味ですが、子育てもしながら医師をする生活の中でなかなか時間が取れなかったので、少しずつまた弾いていきたいと思っています。音楽全般、綺麗なものを見たり聴いたりすることが好きです。音楽以外には読書が好きで、昔は小説が多かったですが最近は政治系の読書が多いです。