あつぎ内視鏡・内科クリニック 〒243-0018 神奈川県厚木市中町3-12-1 厚木国際ビル7F TEL:046-223-4976

検査の質の対するこだわり

検査の質に対するこだわり

例えばがん検診での質とは、ミリ単位の小さな病気や平坦で発見されにくい病変をどれだけ発見できるかということです。

発見困難な病変も、近づいて見たり、遠くから見たり、色調を変えてみたり、色素を撒いてみたり、空気を入れたり抜いたりと様々なアプローチをとることによってはじめて見えて来るものもあります。当院では内視鏡が苦手な方にも少量の麻酔を利用し、じっくりと検査を進めることで、質の高い検査を提供できるようにこだわります。

大腸内視鏡検査(以下CF;colonoscopy)では、検査の質=精度を評価する次のような指標があります。

  1. ADR(adenoma detection rate;腺腫発見率)
  2. 観察時間
  3. 盲腸到達率
  4. 大腸洗浄度

*当院では毎月の精度評価指標をホームページ上に表示致します。

検査の質という点において、高度なテクニックを要するCFは医師の技量に左右されると言っても過言ではなく、検査の精度水準を一定以上に保ち、質の高い検査を保証することの難しい検査であります。
そこで欧米各国では検査の質をある一定以上に保つために様々な角度から検査の質を検証し、上記4つの評価指標においては医師に基準を満たすよう求め、受診者へ検査の質を保証してきました。そして一定の基準を満たしたうえでADRが最も重要でかつ単独で内視鏡検査の質=精度を表す指標であると共通認識が持たれるに至り、その他3項目はADRを高めるための副次的な意味合いと受け取られるようになりました。
すでに欧米では利用者に対してCFの技術力を保証するベンチマーク(検査を受けるに値する基準)として、 米国学会ではADR20%以上を、欧米学会ではADR25%以上を医師に求めています。

ADRは医師の技術力を反映します。ADRと観察時間は相関します。

  • 2014年にはADRが1%上昇するごとに大腸がん発症率は3%、死亡率は5%低下したと報告されました。この論文では腺腫を多く見つけ治療する医師は、多く患者さんの大腸がん死を予防できる良い医師と言い、その反面研究に参加した136名の医師のADRは7.6~52.5%と大きなばらつきを示し、医師の実力次第で、大腸がん発生・死亡率抑制効果に大きな開きがでることも明らかにされています。
  • ADRの高い医師のCFは、全大腸を丁寧に観察するため、2.観察時間 は長めです。 観察時間は腸管前処置の状態、腸管の長さや病変数に左右されるため、それ自体は内視鏡の質的評価基準としては副次的なものでありますが、検査の質を保つためには最低でも6分以上の観察時間を求めています。
  • 検査が早い≠良い医師 ではなく、丁寧に検査を行いADRの高い医師が、質の高い検査をしてくれる良い検査医です。観察時間は丁寧さを測る基準ですので、ご自分の検査がどのくらい時間をかけて検査されたのか確認しておきましょう。

盲腸到達率、大腸洗浄度は、質以前の問題!
盲腸到達率≒100%、大腸洗浄度=良好は、検査の前提条件です。

全大腸を隅々まで観察するとは、一番奥の①盲腸まで挿入し、②便がきれいに洗浄され、便や残渣物による死角のない状態で検査を行い、盲腸から直腸までくまなく観察すことを指し、3.盲腸到達率≒100% 4.大腸洗浄度 =良好 は検査を行う上での前提条件と言えます。

参考までに

2017年米国のガイドラインではCFを受けるにあたり次のような質問をするように推奨しています。受診される病院、検査医に確認してみましょう。

  1. 先生のADRはどれくらいですか?
  2. 先生の盲腸の到達率はどれくらいですか?
  3. きれいな前処置で検査はできましたか?
  4. 観察時間はどれくらいですか?

Douglas A. Corley, M.D., Ph.D., Christopher D. Jensen, Ph.D., Amy R. Marks, M.P.H., Wei K. Zhao, M.P.H., Jeffrey K. Lee, M.D., Chyke A. Doubeni, M.D., M.P.H., Ann G. Zauber, Ph.D., Jolanda de Boer, M.B., Bruce H. Fireman, Ph.D., Joanne E. Schottinger, M.D., Virginia P. Quinn, Ph.D., Nirupa R. Ghai, Ph.D., Theodore R. Levin, M.D., and Charles P. Quesenberry, Ph.D.et al. Adenoma Detection Rate and Risk of Colorectal Cancer and Death  N Engl J Med 2014; 370:1298-1306
10. Lee TJ, Rutter MD, Blanks RG, Moss SM, Goddard AF, Chilton A, et al. Colonoscopy quality measures: experience from the NHS Bowel Cancer Screening Programme. Gut. 2011;61:1050–1057.

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